マネージャーブログ

Jun 27, 2016

シャンパンタワーを崩そう!

東京は、日本の強欲資本主義システムによって築かれたシャンパンタワーの頂点のグラスだ。ねずみ男と似た顔の舛添要一知事は、そのグラスに注がれるシャンパンを強欲に、そして“SEKOI”方法で大量に飲み干していった。最後までリオ五輪へのファーストクラスとスイートルーム豪遊を熱望していたが、結局は自公与党の参議院選挙対策のため引導を渡された。
そもそも舛添氏の竜宮城への家族旅行は国会議員時代であり、自公与党の議員たちも五十歩百歩の政治活動に明け暮れている。国のシャンパンタワーの頂点のグラスはもっと大きい。庶民が納める税金ではとても足りず、経団連など財界からの献金でも足りず、大蔵省でお札や国債を刷らせて将来世代の借金を増やし、年金を株につぎ込むなどあらゆる方法でシャンパンを注ぐ。それでもグラスはいっぱいにならずトリクルダウンは産まれない。それどころか、英国のEU離脱で株価は急降下、リーマンショック時以上の下げ幅である。
いきつくところは安全性を無視した節操のない原発再稼働による地方の立地地域の麻薬づけ、沖縄への基地の押し付けと兵器産業の振興、戦争経済つまり戦争アベノミクスである。
アベノミクスラベルのシャンパンは炭酸が多すぎて泡だらけ、さらにたくさんの麻薬や毒物が混じっている。これ以上飲み続けてはいけない。毒を食らわば皿までとグラスをかじれば大けがをする。
おいしいシャンパンを飲むには、土づくりから丹精を込めて、よいふどうを育てることだ。シャンパンタワーなどいらない。みんなの持っているグラスに少しずつ注げばいい。そもそもシャンパンも酒もいらないよという人も多いだろう。
シャンパンタワーを崩そう。頂点のグラスでアベノミクスラベルのシャンパンに浸かって悪酔いしている自公議員やとりまき官僚たちに正気に戻ってもらおう。
選挙に行こう。

Jan 11, 2016

平和をつくる環境戦略

戦後を戦前へと引き戻す安全保障関連法制
11月30日、同時多発テロ直後の厳戒態勢のパリで、国連気候変動枠組条約第21回締結国会議(COP21)が開幕しました。約200カ国の国・地域が参加し、初日には150カ国の首脳が出席。温暖化防止の新しい枠組みづくりと、世界に拡散するテロへの対策が議論されます。温暖化は確かに地球環境への脅威ですが、それ以上に戦争は人間と環境の最大の破壊行為であり、最大の脅威です。イラク戦争は50万人以上の死者と1億4000万トン以上のCO2を排出し(当時の最貧50カ国約8億人分の排出量に相当)、そして国際テロ組織イスラム国(ISLS)を生み出しました。
今年も残り少なくなりましたが、今年私が環境上最大の脅威と感じたのが、「安全保障関連法」でした。安倍政権は「戦後レジームからの脱却」というスローガンを抱え、「特定秘密保護法」「防衛装備移転3原則」「沖縄辺野古の米軍基地供与」「原発再稼働」「TPPの推進」等の政策を推進してきました。ここに共通するのは、戦後、日本国憲法が保障してきた国民主権、基本的人権、平和主義の軽視であり、米国への従属です。そして、米軍とともに世界で行動する自衛隊を実現しようとしたのが、このたびの安全保障関連法制でした。
すでに多くの国民や内外の識者が指摘しているように、安全保障関連法制には次のような問題があります。

@ 集団的自衛権の行使容認等を内容とするこの安全保障関連法は、日本国憲法前文及び第9条が規定する恒久平和主義に反していること。
A 立法や政府解釈により事実上の改憲を行おうとするもので立憲主義に反していること。
B 国民の大多数が反対する中での強行採決は国民主権の民主主義に反していること。
C 海外における平和維持活動の拡大や米軍及び他の外国軍隊に対する支援活動等により自衛隊が戦闘行為に巻き込まれるリスクが格段に高まること。
D 平和国家としての日本への信頼が崩れ、国民や国土がテロ等の標的になるリスクが高まること。

こうした問題のある安全保障関連法制自体が、わが国を戦争に導く「存立危機事態」になりかねません。十分な説明、議論もされず混乱した国会で強行採決された法案がこのまま施行され、運用され続けるとは思いたくありません。違憲立法審査など司法の判断、国会での廃止法可決なども期待したいところです。この安保法制等によって、戦後レジームが、戦前レジームに引き戻されるという脅威を私たちは感じとり、それを防ぐための対策を真剣に考えなければなりません。

鏡に映したような東アジアの首脳たちの顔
わが国を取り巻く安全保障環境について「防衛白書2015」は、北朝鮮による軍事的な挑発行為や核・ミサイル開発の進展、中国による軍事力の広範かつ急激な強化、東シナ海・南シナ海における活動の急速な拡大・活発化、ロシア、韓国とも領土問題をはじめとした緊張関係による脅威を煽ります。
しかし、金正恩最高指導者も習金平主席もプーチン、朴槿惠両大統領も、そして安倍首相も、経済財政問題をはじめ内政問題を外交問題に転化して政権を維持しようとする顔は鏡に映したように共通しています。社会主義であれ、共産主義であれ、枯渇性の資源をもとに拡大再生産を追求する経済に未来はありません。破壊によって利益を得るかに見える兵器・軍需産業も、麻薬のように自らの国、そして人類社会を破壊に導くということを想像することは難しくありません。
戦争の根底的かつ主要な原因は「恐怖」と「欠乏」であり、戦争によって生存を図り、富や名声を得ようとする「戦争への欲望」です。いま残念ながら東アジアの首脳たちは「戦争への欲望」を隠そうとしません。各国内では「恐怖」と「欠乏」が広がりつつあります。
こういう時期だからこそ各国の国民は自分たちが戦争を望まないことを、平和を希求していることを、声を大にして叫ばなければなりません。特に平和憲法を持つ日本国民はなおさらです。日本の平和憲法が世界から消えることは、人類の平和な未来への希望の光を消すことになります。将来世代のために、なんとしても避けなければならない事態です。

「平和をつくる環境戦略」を考えていきたい
二度と戦争を起こさないためには、「恐怖」と「欠乏」、そして「戦争への欲望」から人々が免れ、平和のうちに生存するための環境を整えることこそが重要です。これを「平和をつくる環境戦略」と呼びたいと思います。しかし、戦後70年において「戦争法案」と人々に呼ばれるような安全保障関連法案が登場する背景には、そうした環境戦略がわが国に欠けていたことを物語っています。
いま日本では年間約5兆円の防衛関係費と約2兆円の政府開発援助(ODA)が予算として組まれています。これは、例えばエネルギー資源や食料資源の枯渇に対する「恐怖」や「欠乏」、資源争奪のための「戦争への欲望」からわが国を解放するための再生可能エネルギーや持続可能な農林漁業の普及実現には十分な予算額に思えます。
「平和をつくる環境戦略」の視点から防衛、ODA、そして外交政策を見直すことで、世界平和への日本の貢献度を飛躍的に増すことができるのではないでしょうか。そのためにとりあえず、次のような3つの方向性を提示させていただきます。

1)脱原発・脱化石燃料と再生可能エネルギーの普及推進
エネルギー資源の欠乏や争奪は多くの戦争の直接的あるいは間接的な原因となっています。ヒロシマ、ナガサキに続いてフクシマの核エネルギーによる惨禍を経験したわが国が原発に依存することは無謀であり、安全保障上も通常爆弾による攻撃で核爆発が起こりうる原発を多数抱えることは問題です。また、石油等の化石燃料に依存している限り、中東ホルムズ海峡、東シナ海の覇権争いや地球温暖化に対して恐怖を持ち続けざるを得ません。
すでに技術的基礎は整いつつある再生可能エネルギーの普及を推進し、早期に脱原発・脱化石燃料を図る必要があります。国内で再生可能エネルギーによる自給環境を整え、その技術・システムを世界に提供することで、平和の維持に大きく貢献することができます。

2)自衛隊の非軍事的平和環境貢献組織への漸次的改組
自衛隊は海外から軍隊と認識されており、現状では平和憲法と矛盾しています。その軍事力の拡大は他国への脅威となり、内外の「戦争への欲望」を駆り立てる可能性を否定できません。めざすべきは、自衛隊を国防軍にすることではなく、あらゆる平和的外交努力を尽くして近隣諸国との関係改善に努め、軍事力は最低限の自衛力に限定し、漸次削減していき、将来的には救難・救助活動、災害復旧活動、医療・防疫活動、環境保全活動など国際的な平和環境貢献活動を中心的使命とした非軍事的機動部隊に改組していくことです。
すでに自衛隊は災害救助・復興支援に関する技術や知見は十分に蓄積しています。これに加えて医療技術、環境技術等の能力を強化することによって、恒久平和主義の理想を掲げるわが国独自の平和環境貢献組織として生まれ変わることができます。

3)国家の安全保障から人間の安全保障へ
「人間の安全保障 (Human Security) 」は、環境破壊、食糧や資源の欠乏、人権侵害、難民、貧困などの人間の生存、生活、尊厳を脅かすあらゆる種類の脅威を包括的に捉え、これらに対する取り組みを強化しようとするものです。いまや日本においても大震災や原発事故、風水害、経済格差の拡大など「人間の安全保障」への脅威が増しています。そうした中で近隣諸国との緊張を高めて声高に「国家の安全保障」を叫んでも、根本的な問題は解決しません。「国家の安全保障」と「人間の安全保障」は相互補完的な関係にあります。
わが国は、まず国内の「人間の安全保障」への脅威と向き合い、防災や格差是正などの解決策を世界に提示することで、「国家の安全保障」を実現し、世界平和に貢献することができます。

Nov 30, 2014

阿蘇の噴火で九州電力は目を覚ま...

安倍首相の唐突な衆院解散に怒るようなタイミングで阿蘇山が噴火した。

ジャブジャブ国債を発行して日銀に買い取らせ、消費税増税も先送りし、無理やり株価を上げても、将来世代への負担は増えるばかりだ。
世界の日本経済への評価は止まらぬ円安に反映している。

御嶽山の噴火、長野県神城断層地震に続く阿蘇山の「ストロンボリ式噴火」と相次ぐ火山活動、活断層の活発化に懸念されるのが原発の再稼働問題だ。
九州電力は川内原発の再稼働をこんな中で強行するつもりだろうか。

環境省原子力規制委員会は原発の安全審査において火山活動や避難計画の要素をきちんと位置付けるべきだ。
内閣府原子力委員会は地学的な知見を強化して我が国における原発のあり方を見直すべきだ。

いまは、両委員会とも国民誰もが容易に予測できる大震災・噴火に伴う原発の過酷事故に対して、自ら責任を負えるはずがないにもかかわらず、再稼働を進めようとしている。
狂気と自己利益追求の惰性で動く自民党・公明党連立政権に無責任に追随する委員に存在価値はない。
科学者としての誇りと人類史への責任感を取り戻してもらいたいものだ。

いま最も自らの決断と行動を見直してもらいたのは電事連、電力会社、特に九州電力だ。
これだけ火山・地震活動が活発化している中で川内原発の再稼働を進めるのは健全な事業活動とはいえない。
しかも九州の気候に適し、ピークカット効果の大きい太陽光発電などの再生可能エネルギーの買い取りを保留するという。
本来は、蓄電設備やスマートグリッド、送配電設備の強化・更新を進めて再生可能エネルギーを推進すべきなのに、そうした努力をせず、短期的な利益のために安易な原発再稼働に走るとは残念至極だ。
九州電力といえば、かつてはCSR(企業の社会的責任)において他の電力会社の範とされる存在だった。
それがこれだけ堕落したのは、自民党政権との癒着のためだろうと勘繰らざるを得ない。

「産学官の癒着」と批判されていたものが、むしろ「産学官の連携」としていつしか評価されるようになった。
民主主義が資本主義に支配され、1%のエリートが、99%を支配する時代の流れを制御できなくなりつつある。
行き着く先は核を含む兵器産業による戦争経済支配とその破綻だ。

そこまで行き着く前に、今度の選挙で少しは日本人の正気の投票行動が起きればと期待する。
どんな時代でも希望はなくさない。
金はなくとも未来はある。

Jul 19, 2014

「目には目を」の解釈

大学が同じ親近感もあり、元ニセコ町長、元衆議院議員逢坂誠二のメルマガ『の徒然日記』をときどき読んでいる。

きょうのメルマガにマレーシア機や武器輸出の問題とからめておもしろい引用があったので、以下に転載させていただく。

2)マレーシア機
ウクライナで墜落したマレーシア機は、
やはりミサイルで撃墜されたらしい。

ミサイルの発射地点は、
ウクライナの新ロシア派が支配する地域らしいと、
オバマ大統領が発表している。

問題が複雑な状態に陥る前に
国際的枠組みで早期の収集が図れるよう、
迅速な対応をしなければならない。


3)武器輸出
4月1日、安倍政権は日本の武器輸出を解禁した。

日本の平和主義の根幹を揺るがしかねない大きな判断だが、
国民の間にさほどの議論もないままに決められた。

あれから三ケ月、いよいよ具体的な輸出が決まった。

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一昨日、国家安全保障会議(NSC)は、
アメリカ企業へのミサイル部品輸出を承認した。

武器輸出解禁後、NSCでの承認は初。

防衛省は、
アメリカがイスラエルに
供給しているミサイルへの転用も認めている。

イスラエルは、現在、
パレスチナ自治区で地上戦を展開し始めている。

====

当然この武器輸出によって
紛争が助長される可能性は否定できない。

しかし安倍総理は、
日本の安全保障上、非常に重要と強調しているらしいが、
負の側面にもっと思いを巡らすべきだろう。

この日のNSCでは、
イギリスと、戦闘機への搭載を想定したミサイル技術の
共同研究実施も承認された。

日本の武器輸出が加速し始めた。


4)目には目を、歯には歯を
昨日、立正佼成会の外務部長さんの
集団的自衛権の行使容認に反対する旨の記事を紹介したところ、
キリスト教にも似た考えがあると、
いつもご指導いただいているMさんからメールがあった。

今日は、それを紹介したいと思う。

==以下、Mさんからのメール引用==

よく誤解される聖書の言葉 『目には目を、歯には歯を』
やられたらやり返す、
武力で攻撃されたら
武力で報復すると聞くことがあります。

でも、『目には目を』は、人間を戒める言葉です。

やられたら仕返しをしたい、
やられた以上に倍返し、
またやられるやり返すとエスカレートします。

そのためにも、やられたらやられたと同じ、
それ以上のことはしてはならないという意味です。

この言葉は旧約聖書レビ記24章20節にあります。
旧約聖書はユダヤ教の経典です。

キリスト教は、
旧約聖書と新約聖書を聖書として信じています。

同じことばでも、新約聖書には

「あなたがたも聞いているとおり、
『目には目を、歯には歯を』と命じられている。

しかし、わたしは言っておく。
悪人に手向かってはならない。
だれかがあなたの右の頬を打つなら、
左の頬をも向けなさい。
あなたを訴えて下着を取ろうとする者には、
上着をも取らせなさい。
だれかが、一ミリオン行くように強いるなら、
一緒に二ミリオン行きなさい。

「あなたがたも聞いているとおり、
『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。
しかし、わたしは言っておく。
敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」
マタイによる福音書 5章38〜44節

上記のように、
旧約聖書には命じられているが、
敵を愛し、
迫害する者のために祈るようにとキリストは教えています。

しかし、行動するのは人間です。

憲法を自分の都合のよい解釈する安倍首相のように
聖書もまた、自分の都合のよい解釈をする人間もいます。

そのためにも
ひとりひとりが
自分の考えをもって行動していく必要があると思います。

==以上、引用終了==

やられたら、それ以上にやり返す。

相手が武力高めたら、
それ以上に自分も武力を拡充する。

これではうまく行かない。

今の日本に必要なのは、
抑制と節度、そして知恵が必要だ。

Jul 05, 2014

マレフィセント

アナ雪よりもおもしろい。
「眠れる森の美女」を邪悪な妖精マレフィセントの視点から見直すという作品。
視点を変えると、物語はこれほどにも変わり、深くなるものか。

純粋な愛を裏切り、戦争をしかけるのはいつも過剰な野心をもつ愚かな男たち。
人間の国の王となる野心を抱いたステファンが、純粋な妖精の国のマレフィセントを裏切り、その羽を奪ってしまう。傷つき恨んだマレフィセントは生まれたばかりのステファンの娘オーロラ姫に呪いをかけるが、オーロラ姫の成長を見守るなかで彼女の愛らしさに心を許し、その呪いを解こうとする。しかし、永遠の呪いはマレフィセント自身でも解けない。
裏切り、戦争、恨み、呪い、人間もマレフィセントもそうした呪縛から逃れられなくなってしまう。
あとは、オーロラ姫を救うのは真実の愛のキスだけだが、ステファンもマレフィセントも「真実の愛」など信じることはできない。

アンジェリーナ・ジョリー演じるマレフィセントはもちろん魅力的だが、その少女時代を演じたエラ・パーネル、そしてオーロラ姫を演じたエル・ファニングや彼女の幼少期を演じたアンジ―の実子ヴィヴィアン・ジョリー=ピットらの愛らしさが、本当にそうした呪縛を解いてくれるように感じる。

平和のためには少女たちの愛らしさが必要。そして、真実の愛のキスは、唇にではなく、おでこに、である。

妖精の国に戦争をしかける人間の国は、新自由主義とグローバリズムを掲げるアメリカ、迎え撃つ妖精の国はディズニーランドに思える。
アメリカはウォルト・ディズニーの遺産に救われていることろが多いと思う。
日本にも平和憲法とジブリがある。野心的な政治家が武力行使容認の憲法拡大解釈をしても、希望はなくさない。この国の主権はわれわれにある。

Jun 14, 2014

集団的自衛権の議論より平和憲法...

安倍晋三首相は、集団的自衛権を認めるという閣議決定を突破口に、念願の戦後レジームからの脱却を図ろうとしている。

中国、北朝鮮、韓国は現政権だけでなく経済社会体制の崩壊の危機段階に突入している感がある。そこで高まる自国民の政権や体制に対する不満を日本や米国などを外敵に仕立てることで逸らそうとしている。それを承知で、安倍首相はあえて靖国参拝などで、さらにその緊張を煽り、米国とともに集団的自衛権が必要だと主張する。

確かに中国、北朝鮮、韓国の経済社会体制の崩壊の危機が進展すれば、軍の統制もあやしくなり、好戦派が日米への武力攻撃を仕掛けてくる可能性はある。最近の北朝鮮や中国の動きを見ても、その可能性は否定できない。

一方、わが国でも戦後レジームからの脱却、つまり戦後日本国憲法が掲げた「平和主義」「主権在民」「基本的人権の尊重」の理念を捨てることを「美しい」という美意識を持つ人が再び首相になってしまった。われわれとしては、この東アジアの危機、平和憲法の危機にどう対処していったらよいのだろうか。

まずは、日本も中国、北朝鮮、韓国とさして変わらない状況であるという認識をもつことだと思う。安倍首相も国民の不満を東アジアの平和の危機を煽ることで逸らしているのである。アベノミクスの成果とされた円安の反動が資源価格高騰などで経済や生活に重くのしかかってきている。財政や年金危機は回避の見通しが立っていない。消費税の増税、法人税減税は確実に格差を広げる。原発輸出、武器輸出はやがて平和・安全国家日本への失望を招く。原発再稼働や再処理の再開に固執すれば、その分再生可能エネルギーの開発普及が遅れ、わが国の持続可能な発展の可能性は低くなる。要するにいまの政権はろくなことをしていない。こんな政権や国家を守るために若者を戦争に行かせることなど決してあってはならないということに、まず気づかなければならない。

この間の個別的自衛権と集団的自衛権の議論は、自民党から集団的自衛権を行使するのに必要とする自衛権発動の「新3要件」の提示で新たな局面を迎えている。
憲法9条の下でも次の3つの要件があれば「武力の行使」を認めるというものである。
@ 我が国に対する武力攻撃が発生したこと、又は他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるおそれがあること
A これを排除し、国民の権利を守るために他に適当な手段がないこと
B 必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと
出典:朝日新聞6月14日朝刊1面

いままでの個別的自衛権は認めるという政府見解での自衛権発動の要件は下記のようにシンプルだ。
@わが国に対する急迫不正の侵害があること
Aこの場合にこれを排除するために他に適当な手段がないこと
B必要要最小限度の実力行使にとどまるべきこと  
出典:防衛省・自衛隊ホームページ

今回自民党が提示した要件と現行要件との違いは、1項目に「他国に対する武力攻撃が」が加わったこと、さらに「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるおそれがあること」というあいまいな条件が加えられたこと。2項目目にも「国民の権利を守るために」が加えられている。

朝日新聞は、『ときの政権が「我が国の存立が脅かされるおそれがある」と判断すれば、「地球の裏側」での戦争でも、参戦できるようになる』(6月14日朝刊1面≪解説≫)と反発している。

ところで、個別的自衛権と集団的自衛権の違いは何だろう。個別的自衛権とは、自国が攻撃を受けた場合に反撃する権利を指す。この権利は、国際法上はもちろん日本国憲法でも認められているというのが現行の解釈である。
集団的自衛権とは、自国が攻撃を受けていなくても自国と同盟を結んでいる国が攻撃を受けた場合に、同盟国と共に又は、同盟国に代わって反撃する権利を指す。この権利は、国際法上認められている(国連憲章第51条)が、日本国憲法上その行使が認められてない(第9条)。ただし、集団的自衛権は国際法上、全ての国が保有する権利なので日本も保有していると言える。
それを、憲法9条であえて認めない(本来9条は武力の保持も行使も認めていない)ことで平和主義を貫き戦後70年近く戦争に巻き込まれることを避けてきたというのが、日本の世界に誇るべき理念であり、戦略である。

しかし、戦後70年を前にして、北朝鮮や中国の武力威嚇に直面し、現実的な要請から個別的自衛権とともに集団的自衛権も認めるよう憲法解釈を改めようとしている。集団的自衛権の議論の背景をそう素直に理解するわけにはいかない。

たとえば現実に北朝鮮や中国が日本海で共同行動をしている米軍と自衛隊に攻撃を加えてきた場合、それは現行の個別的自衛権の解釈でも「わが国に対する急迫不正の侵害」と解釈して自衛隊が武力を行使することはあり得る。むしろ「急迫不正の侵害」は「武力攻撃が発生」よりあいまいであり、現行要件のほうが武力行使しやすいかも知れない。

にもかかわらず、これに国民の権利が根底から覆されるなどの条件を付けつつ「他国に対する武力攻撃」を含める集団的自衛権にまで拡大解釈しようとするのはなぜか。

直面する武力威嚇に対応しよういうよりも、米国とともに「巨大な武力を背景とした積極的平和主義」に転換し、兵器産業・軍事産業による次の成長を志向しつつあるように見える。もちろん武器輸出三原則が防衛装備移転三原則に取って代わったのも、原発の輸出や再稼働、再処理への固執も軌を一にするものだろう。

集団的自衛権の閣議決定を突破口にした、戦後レジームからの脱却、そして憲法改正。その先にあるのは、米国との強固な同盟による、世界中に散らばった国民の権利を守るという名目の紛争介入国家。兵器産業・軍事産業が次なる成長産業となり、平和維持という名目の殺人による人口調整が公然となされ、世界の秩序が維持される。そんな未来に日本が加担してよいはずがない。

中国、北朝鮮、韓国、日本の首脳が平和への配慮を忘れ、東アジアが平和の危機に陥る中、憲法9条はかえって輝きを増す。

日本国憲法第二章 戦争の放棄
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第二項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

安倍政権下の日本で、彼や彼を支持する右翼勢力の暴走を防ぐためには、この憲法9条は不可欠だ。日本国憲法第9条は、日本のためだけにあるのではなく、むしろ世界のためにある。世界の未来のためにある。

自衛隊は明らかに陸海空における戦力を持っている。その意味で条文の一部と実態とが異なる部分もあるが、武力を持たずに済むのであればそれに越したことはないと多くの日本国民が思っている。世界の多くの人々もそれを理想と考えているのではないか。憲法は国民の理想を掲げるものであり、そのことによって世界に日本国民が考える理想をアピールするものでもある。
憲法9条の戦争につながる戦力や交戦権まで認めない強固な平和主義は、たぶん占領下の特殊事情だから作り得たものだろう。しかし、根本的に戦争を放棄し平和を追求するには必要なことであり、まさに理想なのだろうと思う。

神奈川県座間市に住む主婦らが中心となって『憲法9条にノーベル平和賞を』という運動が広がり、ノルウェーのノーベル賞委員会に提出した推薦状が今年4月正式に受理されたという。
集団的自衛権をめぐる議論も、自公両党の茶番につきあうのではなく、憲法9条の理想の価値を世界にアピールする機会に変えていきたい。世界には日本が集団的自衛権を主張して喜ぶ人より、平和憲法を掲げ続けることを喜ぶ人のほうがはるかに多い。たぶん未来の人々においても。

May 03, 2014

伝法院庭園

ゴールデンウィーク後半の初日、浅草の浅草寺にある伝法院庭園に足を運んだ。
伝法院庭園は通常非公開だが、この3月14日〜5月7日には「大絵馬寺宝展と庭園拝観」というイベントで特別公開されている。



天気もよく浅草の人出は相当なもの。仲見世通りは本堂までの行列が長く続いている。寺宝展会場は狭く混んでいたが、伝法院公園は約1万平米と広く、浅草の喧騒とは異なる閑静な佇まいである。ちょうどツツジが満開で、池を泳ぐコイとともに華やかに庭園を彩っている。



浅草寺は何度か訪れているが、こんなところにこんな見事な庭園があることはいままで知らなかった。池を一周すると景色が変わり、左手に五重塔、右手にスカイツリーが見える。



寺宝というだけあって絵馬も見応えがあったが、この庭園は一見の価値ありである。伝法院庭園は平成23年9月21日に国の名勝に指定されている。

浅草寺の奥は深い。

Apr 01, 2014

やればできる

今日の日経を読んでいて、すごいと思う記事を2つ見つけた。

ひとつはJAXAと富山大がCO2をメタンに効率よく変える技術を開発したというもの。
希少金属のルテニウムを直径2〜3ナノメートルの微粒子にし、酸化チタンの表面に付けたものを触媒として使う。火力発電所や工場から出るCO2を効率的に分離して濃縮。150℃に熱してから水素と反応させると、メタンと水ができ、CO2のほぼすべてが合成反応に使われるという。
従来は400℃以上に加熱する必要があったが、ルテニウムの粒子を微細化することで、合成反応が進む温度を大幅に下げることができた。この温度であれば、火力発電所や鉄工所、工場から出る排熱や水蒸気から、反応を進めるための熱や水素を取り出して使える。JAXAでは宇宙飛行士の呼気に含まれるCO2の処理に使うことも検討しているとのことだ。

もうひとつは、パナソニックが太陽光を電気に変える効率が34.7%の太陽電池を開発したとのこと。レンズで太陽光を集める集光型ということだ。重さはまだシリコン製の2倍のようだが、今後同程度に軽量化できる可能性があり、5年後には実用化するという。現在のシリコン製の発電効率は最高で20%程度なので、実用化できれば画期的だ。

昨日、横浜で行われた国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)総会で深刻な報告書が発表されたばかりだが、CO2対策も再生可能エネルギー100%供給も、やればできる。
今日は4月1日、エイプリルフールでないことを祈る。

Mar 15, 2014

小保方STAP細胞はどうなる

酸にさらされて初期化し万能細胞に生まれ変わるというSTAP細胞。世界から注目されたその論文の著者小保方晴子さん。彼女自身が辛酸をなめることになってしまっている。
STAP細胞の証明の根幹をなす写真が昔の別のテーマの博士論文の写真と同じで、その博士論文も大部分がコピペだったと、かなりがっかりである。

小保方さんの論文もずさんだが、これを大々的に広報した理研も、コピペ論文に博士号を与えた大学や学会も、科学誌ネーチャーも、それをさんざん持ち上げたマスコミの科学報道もずさんといわざるを得ない。新聞が「日本の科学技術の信頼に傷」などと大きな見出しで書き立てるのを見ると、なんだかなあと思ってしまう。

ところで、そもそものSTAP細胞の真偽はいかにというところは、まだ決着がついていないようだ。自分の細胞から作った万能細胞で再生医療が受けられれば、他人の臓器をお金で買ったり、臓器移植のために脳死だと他人の死期を早めたりすることもしなくてよくなる。確かに画期的な研究だ。

このまま、小保方さんが博士号取り消し、免職で終わりというのはあまりに悲しい。この辛酸をなめて、小保方さんらがSTAP細胞を改めて証明してくれることを期待したい。

科学も人生も失敗を繰り返して成功に近づくというのは真理だろう。

Feb 15, 2014

羽生結弦、高橋大輔選手に拍手

ソチオリンピック日本初の金メダル、羽生結弦選手やりました。日本フィギュアスケート界初のオリンピック金メダルということでも、この19歳の青年は偉業を成し遂げました。
金メダルが期待されたスキージャンプの高梨沙羅選手がいいジャンプをしながら4位に終わって、少し意気消沈していた日本を元気づけてくれました。

団体戦やショートプログラムでは完璧な演技を決めた羽入選手でしたが、フリーの演技はハラハラしてしまいました。
羽生選手は仙台市出身。東日本地震発生時には同市内のアイスリンク仙台で練習中、スケート靴を履いたまま外へ避難したとのこと。フリーの最初の4回転ジャンプで転倒しときは、なんだか大震災による津波を連想してしまいました。そして次のまさかの3回転ジャンプの失敗は原発事故のようなもの。それでもしっかり後半に高得点のジャンプを決めて金メダルの演技をしてくれました。そして、同じアイスリンク仙台で育った荒川静香さんの得意だったイナバウアーを取り入れた演技を見ていると、なんだかもう、予期できない苦難と格闘し立ち上がろうとする東北の姿を見ているような気になってしまいました。

初めてのオリンピックで金メタルを獲得した羽生選手はすごいですが、スケート人生の集大成としてオリンピックに臨んだ高橋大輔選手の演技には感動しました。
順位は6位でしたが、私の中では、金メダルを贈りたい最高の演技でした。彼の演技には心を動かす表現力があります。ピョン、ピョン勢いよく飛び回る他の選手とは異なる、流れるような演技の中に静かにそして時に激しく伝わってくる抒情があります。見ていてなぜかどんどん涙があふれてきました。

首都圏は先週末に続く大雪の中、いいものを見せていただきました。ありがとうございます。拍手。

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