マネージャーブログ

Dec 06, 2007

化石賞

インドネシアのバリ島で行われている国連気候変動枠組条約締結国会議(COP13)で、日本が、国際環境NGOメンバー100人(うち日本人6人)が選ぶ「本日の化石賞」1位から3位すべてを総なめにした。

EICネットの環境用語集によると、「化石賞」とは、地球温暖化対策に前向きな取り組みを見せない国に対して、NGOがバッドジョークとして与える不名誉な賞。「化石」とは化石燃料を指すとともに、化石のような古い考え方との揶揄も入っている、という。
1999年のCOP5(ドイツ・ボン)において初められ、以来、恒例のセレモニーとして、継続的に実施されている。気候変動問題に取り組んでいる世界のNGOのネットワークであるCAN(気候変動アクション・ネットワーク)が、会議の会期中、各国の交渉に臨む姿勢を毎日評価し、地球温暖化防止交渉にマイナスな発言をした国など「本日の化石賞」に選定し、公表している。

今回日本が1位を受賞した理由は、「(京都議定書の柱である)数値目標をなきものにして、規制の緩い自主行動へ移ろうとしている」こと。2位の受賞理由は、「京都議定書が生まれた10周年に「京都議定書を超えて、新しい枠組み」を提案し、議定書を亡きものにしようとしている」こと。そして3位は、「(温暖化防止のための)技術の途上国などへの移転の議論を、技術的な話し合いの場(SBSTA)ではなく、実施のための話し合いの場(SBI)に持っていくことを妨げている」こと。いずれにしろ、バリで決められるべき2013年以降の話し合いのプロセスと中身を決める「バリ・マンデート(もしくは、バリ・ロードマップ)」の採択に向けた議論と進展を著しく妨げたことを理由とした受賞とWWFのホームページは伝えている。

日本が世界に貢献し尊敬を獲得する方法はいろいろあるだろうが、軍艦用の無料洋上ガソリンスタンド営業を続けることより、先進的な環境技術を活かして、きちんと京都の約束を果たし、地球温暖化防止に主導的役割を果たしていくことのほうが遥かに有効だ。
長い自民党政権下でのアメリカ追随外交路線、政官財癒着構造下での目先の票、権益、利潤の追求が、近未来の地球環境や平和を脅かすことになるとしたら、日本は「化石」と揶揄されても仕方あるまい。