マネージャーブログ
Mar 11, 2007
対流圏オゾン増加の脅威
紫外線から生物を守る役割を果たしている成層圏のオゾンが、フロンなどの影響で減少し、オゾンホールができて問題になった。1996年にはモントリオール議定書で、先進国での特定フロンの生産・販売が禁止され、代替フロンも順次禁止されている。それでも、成層圏のオゾンホールはまだ拡大している。
フロンの寿命は50年以上、対流圏から50年、100年かけて上昇し、成層圏でオゾン層を破壊する。過去に排出されたフロンがいまもオゾン層を破壊し続けている。回復には、まだまだ時間がかかる。
一方、対流圏のオゾンは増え続けて問題になっている。地上から約10キロメートルまでの対流圏のオゾンは、大気中の強力な酸化性物質として人間や生態系に有害な影響を与える。また、二酸化炭素、メタンに次ぐ強力な温室効果ガスでもある。このオゾンの平均濃度が上昇しているという。
対流圏オゾンは、自動車や工場から排出された窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)などが太陽光線を受けて光化学反応を起こして発生する。
夏になるとこのオゾンを主成分とした光化学オキシダントによる「光化学スモッグ注意報」が発令されるが、これが1970年代の国内都市のローカルな問題ではなく、東アジアでの自動車の普及や工業化によって、地球環境問題のひとつとして姿を現しはじめたということらしい。
成層圏のオゾンホールの問題の解決のためには、地上でオゾンをどんどん発生させればよいのではないかと素朴に思ったりもしたものだか、どうも事はもっともっと複雑らしい。すでに、対流圏オゾンの増加による野菜や森林などへの被害も報告されている。
NOxやVOCを減らすには、やはり、禁煙キャンペーンと同じくらいのレベルで世界的に自動車の排ガス削減キャンペーンを展開することが必要かもしれない。
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