マネージャーブログ

May 25, 2007

美しい星50

安倍首相が24日、地球温暖化対策に世界全体の参加を呼びかけ温室効果ガス排出を2050年までに半減させるという戦略「美しい星50」を発表した。

首相就任前に書いた「美しい国へ」や就任直後の所信表明演説では「環境」の「か」の字もなかった安倍首相からは、大きな変貌ぶりだ。
6月中には、「21世紀環境立国戦略」をまとめる指示も出している。
中身の柱が原子力発電の推進というのはトホホの感もあるが、とにかく
環境問題に目を向け、環境分野での日本の主導権発揮を目指すのは悪くない方向だと思う。

内閣府の外交に関する世論調査(2006年10月調査)などを見ても、日本が「環境」と「平和・軍縮・不拡散」の分野で世界に貢献できる国になることを多くの国民が望んでいる。

やっと「環境問題」に目覚めた安倍首相には、「戦争は最大・最悪の環境破壊」であり、日本の平和への貢献で求められているのは、軍拡や海外派兵ではなく、「軍縮・核不拡散」であることも、しっかり認識していただきたい。

May 24, 2007

循環型社会研究会について

循環型社会研究会(略称:循環研)は、次世代に継承すべき自然生態系と調和した循環型社会のあり方を地球的視点から考察し、地域における市民、事業者、行政の循環型社会形成に向けた取組みの研究、支援、実践およびそのための交流を行う」ことを目的として活動する環境NPO。

循環研では、毎年「循環ワーカー養成講座」という、環境問題と循環型社会に関する基礎的な知識と新しい視点を提供する年6回の連続講座を実施している。
今年は、「気候変動とサステナビリティ」がテーマ。IPCC第4次レポートの取りまとめに尽力された国立環境研究所前理事の西岡秀三氏をはじめ、豪華な講師陣のわりに、受講料は循環研の年会費を含んで1万円とお得だ。月1回アフターファイブの日程なので、参加しやすい。詳しくは下記URLをご覧ください。
https://secsvr.com/nord-ise.com/junkan/j_worker_course/j_worker_course2007.html

循環研では、「答えは場にあり」を合言葉に、フィールドワーク活動も行っている。この5月3日には、千葉県鴨川市の大山千枚田で田植えをしてきた。棚田の風はさわやかで、蛙やおたまじゃくし、イモリと戯れると童心に返って、リフレッシュできる。

May 22, 2007

メニュー充実リニューアルオープ...

きょうから、新しいメニューを加えてリニューアルオープンです。
エココミュニティの「事例集」やエココミライフに役立ついろいろなお店をご紹介する「すろ〜すモール」など、できたてほやほやで、まだいろいろ不備もあると思います。いい加減で恐縮ですが、徐々に修正してまいります。
ちょっと見てみて、ご感想、ご意見いただければと思います。間違いなど見つけたら、運営事務局までご連絡ください。

掲示板には、スレッド一覧をつけました。
どんどん新しいスレッド作って、コミュニケーションを楽しんでいただければと思います。
とりあえず、「川原湯温泉と八ッ場ダム」などのスレッドもつくりました。
ご意見、情報、お待ちしています。

May 17, 2007

川原湯温泉と八ッ場ダム

5月12日と13日の土日に、NPOトージバの廃食油BDFで走るワゴン車に同乗させていただき、川原湯温泉(http://www.kawarayu.jp/)を訪れた。
ここは、八ッ場(「やんば」と読む)ダムの計画地でもある。いまから半世紀以上前に計画され、いまとなっては意味がないとも言われるこの八ッ場ダムの工事が中止されなければ、やがてここは水の底に沈むことになる。

ダムサイトはまだ建設されていない。現在は、「ずり上がり方式」ということで、ダム水面より上にあたる山の中腹を醜く切り崩して、鉄道、道路や代替地の造成工事が進められている。反対運動対策なのか、住民の心の拠り所となる神社、墓地の移設工事はいち早く進んでいる。

八ッ場ダム計画が川原村民に知らされたのは1952年(昭和27年)の初夏だという。地元の猛烈な反対と、吾妻川の強酸性水質問題で、いったんダム計画は中断したものの、石灰で強酸性の河川水を中和する工場や中和生成物を沈殿する品木ダムが完成(1965年)したことで息を吹き返す。
そして、ダム計画をめぐる賛否の激しい対立で、住民はふるさとを失うと同時に、住民同士の絆も失うことになる。

約半世紀にわたる対立で疲れた住民の心を癒したいと、「八ッ場あしたの会」の代表世話人であり、国連環境計画親善大使でもある歌手の加藤登紀子さんが、12日に地元でコンサートを開いた。初夏の好天に恵まれ、川原湯の広場にはたくさんの地元の方が集まって、彼女の歌声を楽しんだ。
「上流の住民の将来の生活がいっさい保障されていない」「下流の住民の安全に何の役にも立たない」という2つの理由で八ッ場ダムには反対を表明している加藤登紀子さんだが、当日のコンサートやその夜に行われた農に関する勉強会でも、ダム問題には触れなかった。まず、地元住民の心を癒し、互いの絆をつなぎなおすことがなによりも大切だとの考えだろう。

八ッ場ダムは、利根川の治水と首都圏への水の供給を目的としている。
治水については、推進側は、八ッ場ダムの調節容量は上流の既設5ダムを合わせた調節容量に匹敵するほどの大きさと自慢するが、反対派は、ここ50年以上の実測地の倍以上の非現実的な流域流量を想定していると批判する。

水供給については、推進側は、2〜3年に1回渇水が発生していると言うが、反対派は、それは作られた渇水であり、関東地方の水需要は減少しており、水あまりになっていると反論する。
さらに、反対派は、八ッ場ダムの周辺は地すべり地帯であり、ダム湛水によって代替地を含め地すべりの危険が増す。また、ダムが満水時に活火山である浅間山、草津白根山が噴火した場合には、下流に大規模な泥流被害を出す恐れがあると指摘している。そしてこのまま事業を続ければ、時代遅れのダムに約9000億円という巨額の税金が投入されると批判的だ。
八ッ場ダム工事事務所 
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba
八ッ場あしたの会、八ッ場ダムを考える会 
http://www.yamba-net.org/

私自身は、自然環境負荷が高く巨費を必要とするダムの治水、水供給対策よりも、地下水や雨水を有効利用する施策を優先させるべきだと思っている。八ッ場ダムの建設が、首都圏とくに東京の雨水、地下水の有効利用の取組みを後退させる側面をもっていることから、反対である。

今回実際に川原湯温泉を訪れてみて、ダムの底に沈めるには惜しい温泉であることを実感した。東京から新幹線を使えば2時間半、川原湯温泉駅から徒歩数分とアクセスもいいし、風情のある旅館、温泉街はまだまだ健在である。
工事の進んでしまった代替地は、別荘地や公園などに使えばよい。少し自然破壊は進んだが、それも歴史文化的な遺産であり、時間をかけて適切な自然再生を図る方法もある。いまからでも中止は英断だと思う。

たとえ、このまま工事が進み、川原湯温泉がダム湖に沈むとしても、川原湯温泉のみなさんには最後の瞬間まで、鎌倉時代から続いた名湯の誇りをもって質の高いサービスを維持していただきたいと思う。それが、川原湯温泉と八ッ場のあしたにつながるのは間違いないことだから。
加藤登紀子さんのコンサートの最後の曲名は、NEVER GIVE UP TOMORROWだった。

May 10, 2007

サティシュ・クマールと現実と

4月28日、サティシュ・クマール氏のお話を聴きに明治学院大学で行われたイベントに行ってきた。
クマール氏は、まさにSLOWSMALLな生き方を体現する思想家であり、実践家。

彼は語る。すべての人が歌い手であり、詩人であり、アーティストであるべき。仕事はみんなパートタイムですればいい。お金よりも時間を大切に。失業問題も解決できる。

そうだよなあと思いつつ、でも、パートタイマーでは家のローンも、子どもの学費も払えないなあ、とため息をつく自分もいる。

そして、クマール氏は、資本主義は不公正と貧困を持続させる虚構のシステムであり、これに対抗するのはギフトとシェアの自然主義だと看破する。

そうだよなあ、トヨタの売上24兆円はロシアの国家予算と同じくらいだというし、世界の企業利益のランキングをみると、石油と金融がほとんど。資本の集中と格差の拡大によって、自然的な環境と人間を破壊するシステムは続いていく。

クマール氏は日本の憲法にも言及した。9条のある日本の憲法は世界最高。世界にこれを広めるべき。世界中に300の軍事基地があるアメリカほど、安全が脅かされている国はない。

しかし、日本はイラクへの自衛隊派遣以来すっかりアメリカの同盟国になり、憲法を改正し軍隊を持つための国民投票法案を国会で可決しようとしている。これによって公務員や教員などは憲法に関する自由な言論を制限されるらしい。
いったい日本は、どこへ行こうとしているのか。
いったい自分は、こんな国の中で、どうなってしまうのだろう。

クマール氏はこうも言っていた。
自分を愛するとは、ありのままの自分を受け入れること。
Love yourself is to accept as you are.

May 01, 2007

中央防波堤埋立処分場

4月24日、東京商工会議所中央支部の環境・資源問題委員会のメンバーで、中央防波堤埋立処分場の見学をした。
すでに、中央防波堤内側の埋立は終わり、中央防波堤外側も埋まりつつあり、東京最後の処分場といわれる新海面処分場の埋立も始まっている。
現在は、不燃ごみも細かく破砕され、ごみを土で覆うサンドイッチ方式で埋立られている。かつて、可燃ごみさえそのまま埋立て、カモメやカラスやハエや悪臭に満ちていた処分場のイメージとはほど遠い。植栽が施され、清潔な感じさえする整然とした光景からは、それほどの危機感は伝わってこない。灰溶融炉による減容化などの技術も、ごみ問題の危機を感じるのに想像力を必要とさせるようになってきた。
しかし、いくら減容化しても数十年後には新海面処分場も埋まってしまう。最新式のごみ焼却炉、灰溶融炉も、組成のわからないごみの化学反応炉であり、有害な化学物質の生成・拡散装置の側面をもっている。根本的には、大量生産、大量消費、大量廃棄、大量焼却、大量処分からの脱却が求められている。
環境・資源問題委員会は、東京そして日本の中心である中央区からエココミュニティ化していくためのプロジェクトを進めようとしている。