マネージャーブログ

Apr 28, 2008

聖火・チベット・靖国

4月26日土曜、長野での聖火リレー。これほど聖火リレーのテレビ中継を長時間注目したことはない。欽ちゃんのところで物が投げ込まれ、愛ちゃんのところで男が道路に飛び出した。

今回のチベット問題は、中国が中国共産党一党独裁の国であることを改めて思い出させる。上海など沿岸都市の高層都市、東京の銀座で高級ブランド品を買い占める富裕層などのイメージで、しばらく忘れていた中国のもうひとつの側面だった。沿岸部と内陸部の開発格差、都市と農村の経済格差はわかっていたが、それだけに格差のない共産主義のイメージはどこかに消えて、いつのまにか苛烈な資本主義の国のイメージで中国を見ていた。聖火リレーの沿道で圧倒的な数で中国旗をかかげて「ひとつの中国」を叫び「フリー チベット」の声をかき消そうとする中国人たちには、北朝鮮やロシアに共通する何かを感じる。民主主義とは異なる何かを。

一方、自民党の女性議員による中国人監督の映画『靖国』への干渉は、これまた忘れかけていた自民党に言論や表現の自由の弾圧を自覚なく行う右翼的な政治家が存在することを思い出させた。今回の長野の聖火リレーでも右翼団体と中国人の団体が小競り合いになってけが人が出たようだ。
中国にも日本にも、人々が自由にものを言えなくなっている状況がある。平和と民主主義は、日々これをまもる努力なしに獲得も維持もできない。

今回の聖火リレーを上空からの空撮映像で見ていると、ランナーを先導する白い車両が聖火のトーチに、ランナーを護衛する人々のつくるかたちが聖火の炎に見えた。平和の火をまもり、つなぐには、多くの苦難を乗り越える努力が必要だ。



どうか、中国と世界の人々はまずチベットの人々の声に耳を傾けてほしい。そして、聖火が幾多の苦難を超えてエベレストを越え、平和の実感の中で北京オリンピックが開催されることを心から祈りたい。