マネージャーブログ
May 24, 2008
八ヶ岳南麓のSlowSmallな生活(...
2地域居住を開始すると何人かの人から「別荘ですか、いいですね」といわれました。私自身は2地域居住と別荘生活は全く異質なものと考えていたので正直当惑しました。確かに八ヶ岳南麓には別荘として開発・分譲されたところがたくさんあります。それらの特色は、きれいに整備され瀟洒な建物が並んでいます。しかし、多くは林に囲まれており畑作業をやる人は少なく、付き合いも隣近所の別荘族同士、通年利用は少なく初夏から夏にかけての利用が多いようです。
2地域居住をする多くの人は、こうした別荘地域ではなく里山地域に住む人が多いのではないでしょうか。既存の集落の中やその周辺に住み、多くの人は畑、場合によっては田圃もやっており、集落の人との付き合い、草刈り、どぶさらいなどの作業にも参加しています。また、通年にわたって時間をかけて通い、人生の節目に永住に移行します。
SlowSmallの観点からみると、別荘も2地域居住のいずれもその範疇外と言えるでしょう。別荘生活は言うまでもなく、2地域居住も毎週200km以上も車を走らせており、また金曜の夜に東京を出て月曜の早朝に帰京するという環境負荷を与えつつあわただしい時間を過ごしています。そのため、再度、自分のライフスタイルを見直して、早く里山に永住し、文字通り「SlowSmallな生活」を実践してみたいものです。(民)
美しい里山の風景、別荘地より美しいと思いますが…。
May 16, 2008
自衛隊こそ災害緊急援助に
ミャンマーのサイクロンに続いて、中国四川省での大地震。
やっと中国は、日本が申し出ていた被災地への国際緊急援助隊員の受け入れたようだ。
日本国内であれば、自衛隊の救援が被災地にとって非常に心強いものであり、平和憲法下の自衛隊に疑問をもつ人も、自衛隊の災害救援活動に対しては好意的な評価をしている。
なんとか日本の自衛隊の高いレベルの災害救援能力を国際的に活用できないものか。不透明なODAや裁判所も憲法違反と言わざるを得ない兵站活動よりも、日本の国際貢献をアピールすることができると思う。
もちろん、自衛隊が「普通の軍隊」で、日本が普通の軍隊をもつ「普通の国」と思われていては、災害緊急時といえども自衛隊を受け入れることにその国は躊躇するだろう。だから、平和憲法をもつ日本の自衛隊の独自性を国際的にアピールし、認知してもらうことが必要だ。
テレビや映画の「サンダーバード」でおなじみ国際救助隊、そんな役割を日本の自衛隊が果たせば、われわれは自衛隊の存在に誇りを感じることができるだろう。
現実には、日本政府、外務省、自衛隊は、ミャンマーや中国の被災地よりも、スーダンの平和維持活動(PKO)への派遣を検討しているようだ。どうしても銃をもった自衛隊を世界にアピールしたいのだろうか。
May 15, 2008
八ヶ岳南麓のSlowSmallな生活(...
2地域居住や田舎生活をする人の多くは家庭菜園もしくは小規模農業を実践しています。食品の安全・安心が脅かされている今日、せめて野菜位は自分の納得する方法で栽培し食したいものです。私もこの5年ほど八王子で市民農園を借りて野菜を育ててきましたが、それなりに収穫もあり大変楽しく(もちろん、失敗も少なくありません)、いつしか「野菜は自給自足したい!」との欲求が膨らんできました。
そこで、2地域居住に入るとまず、庭を畑に開墾する作業に入りました。ここ、20年近く畑作をしてないこともあり、土は固く石も多く大変でしたが、スコップと鍬で約40坪弱を畑にしました。1年目は土が悪く収穫は無理と思っていましたが、予想に反して十分な収穫ができました。絹さや、ジャガイモ、トマト、ズッキーニ、オクラ、ピーマン、里芋、カボチャ、さつまいも、ほうれん草、小松菜、水菜、茗荷…などです。
ここまで収穫できると「より自給自足に近づきたい!」との想いがふつふつと湧いてきます。しかし、土地がない。とはいえ、耕作放棄の土地は少なくありません。毎朝恒例の散歩をしていて、近所の方といろいろ話をしている中で「畑やってみない?もちろん無料だけど」という提案があり、その場で了解しました。
写真はその土地です。全体では400坪もありますが、スコップと鍬による人力だよりの農作業であり、また、作りすぎても無駄になるので約30坪程度を借りることになりました。元田圃であることから、畑にするのは容易と思っていましたが、予想に反して葛の根が張り、石がゴロごろしておりかなりの労力を要しました。しかし、畑の両脇は林があり、林の下には6月に蛍が舞う川(西川)が流れ素晴らしい環境であることから、収穫以前に農作業での汗を楽しんでいます。(民)
May 14, 2008
エココミュニティの要件(Draft ...
持続可能な地域における循環型社会の要件はどんなものかを考察するために、昨年の3月に次のような、たたき台の文案を作ってみました。
せっかくですので、掲示板でみなさんのご意見を募り、ブラッシュアップしていきたいと思います。よろしくお願いします。
エココミュニティの要件(Draft 1) 2007年3月2日
本文書は、エココミュニティの定義及びその要件を簡潔にまとめることによって、多くの人々に共有していただき、エココミュニティの構築及びその発展に寄与することを目的としている。
本文書の記述の背景や具体的なエココミュニティ構築のための方策、留意点等については、別に「エココミュニティの要件に関する解説文書」を用意する予定であるので、そちらを参照されたい。
定義: 「エココミュニティ」とは
エココミュニティとは、「自然生態系と調和して発展する将来世代にとっても維持更新が可能な地域社会(Eco-harmonic Renewable Community)」である。
想定するエココミュニティのレベル
エココミュニティはエコシステム(生態系)が微生物の世界からガイア(地球生態系)まで多様なレベルで存在するように、家族、小集団レベルから近隣レベル、地域レベル、国レベル、国際的な地域レベル、全地球レベルまで多様なレベルで構成されると考えられる。
本文書では、基礎自治体(市区町村)を中心に、一定の自治機能をもった市区町村内の地域地区から、広域市町村圏、都道府県程度の範囲のレベルでのエココミュニティを想定している。
エココミュニティの要件
1.自然生態系との調和
未来世代にとって最も貴重な資源である地域に残された原生的な自然生態系を保全し、かつ自然の力によるその再生を促進していること。また、その保全、再生を阻害しないかたちでの社会経済の仕組みや生活様式の選択と創造が志向されていること。
自然生態系とともに、これと長年調和して営まれてきた伝統的な生業及び有形・無形の文化財、生活様式、そしてそれらの総体としての景観について優先的に保全されていること。
2.環境収容力内での開発
地域の居住人口、交流人口、居住、産業、交通等にかかわる開発規模は地域の環境収容力の範囲内で計画され、調整されていること。
3.自然度を高める方向での土地利用
土地利用は大きく自然生態系保全地域、生産緑地(農山漁村)地域、都市(産業)地域の3つのゾーニングが考えられるが、それぞれの境界にバッファゾーンを設け、自然度の高い地域を侵食しないかたちで計画され、調整されること。逆に、都市(産業)地域においては、居住環境を阻害しないかたちで適度に自然生態系または生産緑地の要素が配置され、生産緑地(農山漁村)地域においては、農林漁業の生産性及び居住環境を著しく阻害しないかたちでの自然生態系要素の保全や再生が図られていること。
4.自然生態系と調和した持続可能な農林漁業
地域の生態系に直接働きかけ、その果実を得る農林漁業は、自然生態系に対して常に細心の配慮をし、それと調和していくことが必要である。また、それゆえに、人々が自然とともに生きることを学ぶ場としての価値も高い。
土壌及び水域をはじめとした地域の生態系の健全な維持更新を阻害しない範囲で、過剰なエネルギー、化学肥料・飼料、農薬(畜産、酪農、養殖におけるホルモン剤、抗生物質などの薬品を含む)を使用しない低投入型の農林漁業を推進すること。
持続可能な農林漁業を推進するため、従事者の教育・相互啓発とともに、体験等を通して農林漁業及び農林漁村の価値を地域内外の人々に理解してもらう試みを推進していること。
5.エコロジカルデザインに基づく建設
建設業は、地域の土地利用、産業・都市基盤、住環境、景観等を形成し、自然生態系に大きな影響を及ぼすため、建設業の従事者に対する自然生態系と調和するデザインについての教育、相互啓発を推進すること。そのプログラムでは、利便性、効率性と同等以上の比重で全体的・長期的な視点で環境、コミュニティ及び人々の心身の健康への配慮がなされ、さらに顧客や住民とのコミュニケーションが重視されていること。
建設資材は可能な限り地域圏内で産出された素材を用い、人口動態をはじめとした社会経済的環境変化に応じた長期間の維持・更新費用及び環境負荷の低減化と建設廃棄物の地域内での再利用・処理を考慮した設計がなされていること。
6.自律分散型エネルギーシステム
温室効果ガス及び放射性廃棄物を大量に排出する化石・原子力エネルギーの利用削減に努めていること。そのために、省エネルギー及び廃熱利用などエネルギーの有効利用に努めていること。また、地域に賦存する自然エネルギーの開発、利用を誘発する自律分散型のエネルギーシステムの構築を推進していること。
7.雨水、地下水、中下水を有効利用する「四次元の水循環」
水域自然生態系の保全・再生の観点から、大規模なダム建設、人工的な河川改修、護岸を抑制し、水源地域の森林等の自然環境保全及び河川、湖沼、海岸等の自然化を推進していること。
水道水については、二次元(平面上)のダム、河川等の表流水に過度に依存することなく、三次元(垂直軸上)ないし四次元(時間軸上)の水としての地下水、雨水、中下水を用途に応じて有効利用していること。
特に、飲用に適し、災害対策のための分散型水源として有効な地下水については、その適切な保全管理と有効利用を図っていること。そのため、地下水の涵養と地質汚染防止に努めていること。
8.ゼロエミッションをめざす循環型工業システム
工業においては、その原材料の採取・調達、製造・加工、流通・保存、消費・使用、廃棄・再利用・再生利用に至るまでのライフサイクルにわたる環境負荷の最小化と環境効率の最大化を図っていること。
地域に賦存する再生可能な自然エネルギーと原材料及び他の生産・消費プロセスから排出される物質、エネルギーの有効利用を推進していること。
9.地産地消、旬産旬消、フェアトレードを重視した流通、交易
物資の流通に要する距離、時間、環境負荷を最小化するため、地産地消、旬産旬消を優先する流通システムの構築を推進していること。
また、国内の他地域、あるいは海外地域との流通、交易については、対象となる商品等にかかわる原材料の採取・調達、製造・加工、流通・保存、消費・使用、廃棄・再利用・再生利用に至るプロセスにおける環境負荷及び当該地域の社会経済文化に与える影響が考慮され、当該地域の人々との共生的、互恵的、持続的な発展が可能なかたちで行われていること。
10.排出と焼却・処分を最小化する廃棄物処理システム
廃棄物については、その排出削減を優先し、再利用、再生利用を進めることによって、環境汚染物質の拡散につながる焼却、最終処分の最小化に努めていること。
11.低環境負荷型共用交通システムの活用
環境負荷の高い自動車交通の利用を削減するため、鉄道、バス等の公共交通機関の維持拡大と利用の促進を図ること。自動車利用については、レンタカーやカーシェアリング等の共同利用のシステムの普及が図られていること。
地域の道路整備については歩行環境が最も優先され、自転車利用の環境についても尊重されていること。交通渋滞について、交通情報システム、モーダルシフト、ロードプライシング、特定車両の通行区間規制などの交通需要マネジメントにより解消が図られていること。
12.環境モニタリング・評価とリスクマネジメント
地域の大気、水、土壌・地質等の環境変化に関する測定が常時行われ、その情報が住民生活に及ぼす影響が理解可能なかたちで共有されるシステムの整備が図られていること。
地域環境に著しい影響をもたらす事業については、構想、基本計画、実施計画の各段階でその環境、社会、経済にわたる影響について多様な利害関係者に開示し、多面的な評価を行った上で、実施の可否の決定と計画の適正化を図ること。
さまざまな災害や犯罪、事故等によるリスクが削減されるよう、予防的にリスク情報の収集、評価、開示に基づく多様な利害関係者のリスクコミュニケーションがなされ、合理的なリスクマネジメントが推進されること。
13.エコマネーとエコ金融の創造
地域における税、補助金、課徴金、ファンド、地域通貨などの仕組みが環境保全や環境負荷の削減への取り組みを誘発するかたちで活用されていること。また、金融においても環境保全や環境負荷の削減への取り組みが投融資判断の要素として重視されていること。
14.地域の自然生態系と文化の価値を共有し、高める教育・コミュニケーション活動
地域の自然生態系と、これと長年調和して営まれてきた伝統的な生業及び有形・無形の文化財、生活様式、そしてそれらの総体としての景観などの価値を発見し、地域内で共有し後世に伝承していくための研究教育活動が行われていること。また、その価値を地域内外に周知し、保全活動水準と評価を高めていくためのコミュニケーション活動が組織的、計画的に行われていること。
15.環境保全を基盤とした多様な主体の参画・協働による行財政の効率的運営
地域の行財政運営にかかわる主体の政策的理念として、環境保全が基盤的に位置づけられていること。
地域の行財政施策に関する情報が十分に公開、提供され、その決定に関して多様な主体が関与できる機会が公平に与えられていること。
各種の計画策定や事業への参画については、域内や実績等による参画条件の限定を最小化し、地域を越えた多様な主体による協働の可能性を広げ、全体的、長期的な観点からみて効率的な行財政運営に努めていること。
May 08, 2008
八ヶ岳南麓のSlowSmallな生活
このカテゴリーは八王子と山梨県北杜市高根町蔵原との2地域居住を始めた「民さん」からのお便りで構成します。
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八王子と山梨県北杜市高根町蔵原との2地域居住が始まって、あと三か月で丸2年になります。振り返ると、わずかな期間でも多くの発見や新たな体験がありましたが、これからも決して少なくないと思っています。そうした、発見や体験の一端をこれから少しずつご案内したいと思います。
残雪が残る甲斐駒ケ岳
1日は朝の散歩から始まります。4月下旬から暖かい日がつづき、南アルプスの雪も急速になくなりました。散歩醍醐味は、こうした山の変化を楽しむこともその一つですが、野山の植物も舌や目を楽しませてくれます。明るい草地にはワラビがたくさん生えており、わずかな時間でひとつかみ収穫できます。全部取りきっても翌日には同量以上のワラビが目を出しています。このワラビ採りは、9月ごろまで可能ですが、味は5月が一番いいようです。ワラビは木を燃やした灰と一緒に茹で、あく抜きします。おひたしでも良いのですが今回は油で炒めて醤油煮にしました。
収穫したワラビとミツバ
ワラビの炒め煮の出来上がり
また、林の中に入るとさまざまな野草が咲いています。今回紹介するのは「一人静」(ひとりしずか)です。これは、源義経が好んだ静御前が一人で舞っている姿に似ていることから命名されたとのことです。野草については全くの初心者ですが、図鑑片手に知見を広げていきたいと思っています。
(民)
林の中にひっそりと咲く「一人静」
May 04, 2008
天水に感謝しながらの田植え
循環研棚田・森づくりワークショップ恒例の田植え。今年は5月3日の憲法記念日でした。
天候は小雨。おかげで連休初日の割に道路の混雑もそれほどなく、日焼けの心配もない。鴨川市大山千枚田は、天水つまり雨水だけが頼りの棚田なので、これは恵みの雨なのです。
一列に並んで田んぼに入るとオタマジャクシやカエル、アメンボたちが逃げ惑う。彼らの安寧を邪魔するのは少し気が引けますが、田んぼの泥の感触はなかなか足に気持ちいいのであります。
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