マネージャーブログ
Jul 03, 2008
八ヶ岳南麓のSlowSmallな生活(...
以前、散歩の途中での山菜採りを紹介しましたが、この季節になると木にも実りができてきます。その代表例は梅ですが、その多くは所有者が楽しみにしており採るわけにはいきません。土地の所有者が全く収穫しないものの例としては、桑の実と山椒の実があげられます。南麓地域もかつては養蚕が盛んで、桑の木もいたる所に植えられていたようです。養蚕が行われなくなるにつれ桑の木も伐採されましたが、伐採を免れた木が少々残っています。6月下旬になると紫の実が熟してきます。食すると市販の果物にはない甘酸っぱさが伝わってきます。私にはあまり得意でない味ですが、妻や近所の子供たちは喜んで味わっています。“来年はジャムにしよう!“と思っています。
山椒の大きな木も散歩途中で数本発見しました。山椒の木も6月下旬になると沢山実をつけます。山椒の若芽も良い香りがしますが、実は香りとともに刺激的な味がします。私は沢山の実をまず、熱湯で茹で、その後水にさらしてから酒、みりん、砂糖、酢などで佃煮風に煮ます。そのまま食しても良し、料理の味付けのわき役に良しの保存食になります。
畑の収穫も順調に続いています。先週はジャガイモを掘り上げました。昨年の害虫による失敗の教訓を生かし、害虫をこまめに手で排除したこともあり豊作となりました。わが家のこんな収穫を楽しんでいる一方、近くの白菜畑では大変なことが起こっています。その畑は長野県の人が夫婦で春先に大量の堆肥、元肥えを投入し、畝をつくり、マルチをして苗を植えた所です。「さすがはプロ」と驚嘆するほど大変よく育ち、2週間前に収穫していましたがその後は放置したままです(写真)。そのため、葉先は黄色く変色し、誰の目にも売り物にならなくなりました。このまま、放置されしばらくたって破棄されるのでしょう。人手不足、価格の暴落、天候不順など理由は分かりませんが、非常にもったいない。機会があったらその理由を伺い、なんとかこの実りを活かす方法を模索したいと思います。
どなたか、アイディアをください。
(民)
Jun 19, 2008
八ヶ岳南麓のSlowSmallな生活(...
八ヶ岳南麓では野菜の収穫が盛んになりました。今、一番盛んなのは白菜で、しばらく前まではアスパラガスとレタスでした。わが家の近くの白菜畑は地元の農家が耕作しているのではなく、長野から来ています。収穫は朝4時前に来て箱詰めしています。箱には「長野県産八ヶ岳高原白菜」と書かれ、中国人らしき「研修生」が働いていました。産地偽装と研修の名を借りた低賃金労働者の強制労働による白菜と思うとみずみずしさが失われた感があります。
わが家の畑もやっと少し収穫が始まりました。アスパラはまだ植えて2年弱ですので今年はわずか5本でしたが、十分に味わって食べました。スナップエンドウ、絹さや、カブ、レタス、ラディッシュは必要量を十分に満たす収穫で、特にカブは豊作です。また、この時期は、間引きが必要な時期で、間引き菜も多くでます。間引き菜は捨てるのはもったいないので、味噌汁の具やおひたしにして食しています。こちらにいると誰でもにわかベジタリアンになります。
家庭菜園もすべて順調にいくとは限りません。特に、急に温度が下がったり、1日の温度差が大きい南麓では種を蒔く時期や目が出た後の養生が大切です。まだ2年ですが、甲斐駒ケ岳の星型の雪形が消え、カッコーが鳴き始めたころが種の蒔く時期ということを学びました。害虫対策も重要です。無農薬が基本ですから現在では、手で排除することにしています。昨年はジャガイモにテントウムシがおり、「これはアブラムシやハダニを食べる益虫だ」と思いこんでいたら、葉の多くを食べられジャガイモの収穫は全く不調でした。そのテントウムシは「ニジュウヤホシテントウ」(写真)で、名前の通り28の黒い点があり、集団でナスやジャガイモの葉を食べる害虫でした。試行錯誤ですが、これが楽しいのがSlowSmallな生活なのですね。(民)
Jun 04, 2008
八ヶ岳南麓のSlowSmallな生活(...
仕事で日本各地を回りますが、どこに行っても地域の特性が失われていることを実感します。前回、別荘について触れましたが、別荘開発地も同様で地域の特性、特に植生に配慮されず、バラや芝生などの外来種できれいに飾られ、地域の特性が失われている場所が少なくありません。こうした、地域開発、まちづくりを三浦展氏は「ファスト風土づくり」「マグドナルド化」と呼称しています。そして、ファスト風土が引き起こす問題として下記の7点を挙げています。
1)環境、エネルギー負荷の増大
2)4重の破壊
・自然破壊=農村コミュニティの崩壊
・歴史ある市街地の破壊(シャッター通り)=都市コミュニティの崩壊
・地域の歴史、アイデンティティの否定、人間関係の否定
・旧郊外の崩壊、新郊外もいずれはゴーストタウン=街の使い捨て
3)大量消費社会化による生活基盤の脆弱化
→自立的、自足的、持続的でなくなる
4)雇用の不安定化
老舗企業での正社員→全国チェーンの非正規雇用
5)生活空間の閉鎖化
ひとり遊びの増加→コミュニケーション力の低下
6)地域文化の空洞化によるアイデンティティ危機から生まれるナショナリズムの台頭
7)道路整備と市域拡大による流動化と匿名化
→犯罪の助長
SlowSmallな発想による地域づくりは、ファスト風土とは対極にあるものと思います。八ヶ岳南麓には「NPO法人 八ヶ岳南麓景観を考える会」があり、私も参加していますが、ファスト風土化をとどめるさまざまな活動をしています。その一つに、開発によって少なくなった八ヶ岳の植生豊かな広葉樹林を整備し、森を楽しむ「森づくり」があります。先日、今後のフィールドになる森を見てきました(写真)。近くまで、別荘の分譲地が迫ってきていますが、豊かな植生に驚きました。9月から森づくりの作業が開始されますので、ぜひ、参加ください。(民)
NPO法人 八ヶ岳南麓景観を考える会:(http://keikan.web.infoseek.co.jp/)
May 24, 2008
八ヶ岳南麓のSlowSmallな生活(...
2地域居住を開始すると何人かの人から「別荘ですか、いいですね」といわれました。私自身は2地域居住と別荘生活は全く異質なものと考えていたので正直当惑しました。確かに八ヶ岳南麓には別荘として開発・分譲されたところがたくさんあります。それらの特色は、きれいに整備され瀟洒な建物が並んでいます。しかし、多くは林に囲まれており畑作業をやる人は少なく、付き合いも隣近所の別荘族同士、通年利用は少なく初夏から夏にかけての利用が多いようです。
2地域居住をする多くの人は、こうした別荘地域ではなく里山地域に住む人が多いのではないでしょうか。既存の集落の中やその周辺に住み、多くの人は畑、場合によっては田圃もやっており、集落の人との付き合い、草刈り、どぶさらいなどの作業にも参加しています。また、通年にわたって時間をかけて通い、人生の節目に永住に移行します。
SlowSmallの観点からみると、別荘も2地域居住のいずれもその範疇外と言えるでしょう。別荘生活は言うまでもなく、2地域居住も毎週200km以上も車を走らせており、また金曜の夜に東京を出て月曜の早朝に帰京するという環境負荷を与えつつあわただしい時間を過ごしています。そのため、再度、自分のライフスタイルを見直して、早く里山に永住し、文字通り「SlowSmallな生活」を実践してみたいものです。(民)
美しい里山の風景、別荘地より美しいと思いますが…。
May 15, 2008
八ヶ岳南麓のSlowSmallな生活(...
2地域居住や田舎生活をする人の多くは家庭菜園もしくは小規模農業を実践しています。食品の安全・安心が脅かされている今日、せめて野菜位は自分の納得する方法で栽培し食したいものです。私もこの5年ほど八王子で市民農園を借りて野菜を育ててきましたが、それなりに収穫もあり大変楽しく(もちろん、失敗も少なくありません)、いつしか「野菜は自給自足したい!」との欲求が膨らんできました。
そこで、2地域居住に入るとまず、庭を畑に開墾する作業に入りました。ここ、20年近く畑作をしてないこともあり、土は固く石も多く大変でしたが、スコップと鍬で約40坪弱を畑にしました。1年目は土が悪く収穫は無理と思っていましたが、予想に反して十分な収穫ができました。絹さや、ジャガイモ、トマト、ズッキーニ、オクラ、ピーマン、里芋、カボチャ、さつまいも、ほうれん草、小松菜、水菜、茗荷…などです。
ここまで収穫できると「より自給自足に近づきたい!」との想いがふつふつと湧いてきます。しかし、土地がない。とはいえ、耕作放棄の土地は少なくありません。毎朝恒例の散歩をしていて、近所の方といろいろ話をしている中で「畑やってみない?もちろん無料だけど」という提案があり、その場で了解しました。
写真はその土地です。全体では400坪もありますが、スコップと鍬による人力だよりの農作業であり、また、作りすぎても無駄になるので約30坪程度を借りることになりました。元田圃であることから、畑にするのは容易と思っていましたが、予想に反して葛の根が張り、石がゴロごろしておりかなりの労力を要しました。しかし、畑の両脇は林があり、林の下には6月に蛍が舞う川(西川)が流れ素晴らしい環境であることから、収穫以前に農作業での汗を楽しんでいます。(民)
May 08, 2008
八ヶ岳南麓のSlowSmallな生活
このカテゴリーは八王子と山梨県北杜市高根町蔵原との2地域居住を始めた「民さん」からのお便りで構成します。
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八王子と山梨県北杜市高根町蔵原との2地域居住が始まって、あと三か月で丸2年になります。振り返ると、わずかな期間でも多くの発見や新たな体験がありましたが、これからも決して少なくないと思っています。そうした、発見や体験の一端をこれから少しずつご案内したいと思います。
残雪が残る甲斐駒ケ岳
1日は朝の散歩から始まります。4月下旬から暖かい日がつづき、南アルプスの雪も急速になくなりました。散歩醍醐味は、こうした山の変化を楽しむこともその一つですが、野山の植物も舌や目を楽しませてくれます。明るい草地にはワラビがたくさん生えており、わずかな時間でひとつかみ収穫できます。全部取りきっても翌日には同量以上のワラビが目を出しています。このワラビ採りは、9月ごろまで可能ですが、味は5月が一番いいようです。ワラビは木を燃やした灰と一緒に茹で、あく抜きします。おひたしでも良いのですが今回は油で炒めて醤油煮にしました。
収穫したワラビとミツバ
ワラビの炒め煮の出来上がり
また、林の中に入るとさまざまな野草が咲いています。今回紹介するのは「一人静」(ひとりしずか)です。これは、源義経が好んだ静御前が一人で舞っている姿に似ていることから命名されたとのことです。野草については全くの初心者ですが、図鑑片手に知見を広げていきたいと思っています。
(民)
林の中にひっそりと咲く「一人静」
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